作曲:中山晋平
発表年:1930年(昭和5年)
「汽車汽車走れ」は、北原白秋の生き生きとした詩に、中山晋平が軽快な旋律をつけた童謡です。1930年(昭和5年)に発表された作品で、汽車の走る様子を、子どもの目線から楽しく描いています。中山晋平の作品記録にも、1930年の作品として「汽車汽車走れ」が挙げられています。
歌は「タラタッタン ピイポッポ」という汽車の音を思わせるリズミカルな言葉で始まり、「機関車、客車」「ピストン」「汽笛」など、当時の汽車の旅を思わせる情景が次々と登場します。さらに、鉄橋、トンネル、海、食堂車、夕焼けなど、車窓を流れていく風景が次々に描かれ、まるで汽車に乗って旅をしているような楽しさを感じさせます。
北原白秋は、汽車の動きや音を言葉のリズムに取り入れ、中山晋平はそれに合わせて躍動感のある音楽を作りました。「タラタッタン」「ピイポッポ」「シュッシュッシュ」という擬音的な言葉が繰り返されることで、汽車が力強く走っていく様子が耳にも伝わってきます。
この作品は、近代化が進み、汽車が人々の生活や旅行に欠かせない存在となっていた時代の雰囲気も感じさせます。単なる汽車の歌ではなく、子どもたちが想像力を働かせながら、遠くへ向かう旅の楽しさを味わえる作品です。
「汽車汽車走れ」は、北原白秋の豊かな詩情と、中山晋平の親しみやすく躍動的な作曲が結びついた、昭和初期を代表する童謡の一つといえるでしょう。
他の汽車の歌 「 汽車 」 「 汽車ぽっぽ 」 「 汽車ポッポ 」
汽車汽車走れ
汽車汽車走れ 作詞:北原 白秋/作曲:中山 晋平
1
タラタッタン ピイポッポ
汽車汽車走れ 機関車客車
ピストンピストン動いた はけはけ煙を
ならせよ汽笛
さよならステーション さよならブリッヂ
貨物車も出たよ
タラタッタン シュッシュッシュ
2
タラタッタン ピイポッポ
汽車汽車走れ 機関車客車
レールが光った とべとべ林よ
まわれよ野原
おじさん旗出した 踏切おはよう
遮断機の前だ
タラタッタン シュッシュッシュ
3
タラタッタン ピイポッポ
汽車汽車走れ 機関車客車
鉄橋鉄橋渡った 風々ふけふけ
お窓に入れ
お紅茶にサンドイッチ 林檎はいかが
食堂車に行こよ
タラタッタン シュッシュッシュ
4
タラタッタン ピイポッポ
汽車汽車走れ 機関車客車
トンネルトンネルくぐった
海々きれいだ 浪々あがれ
タンクポンプ水くれ ここらで休も
切符拝見いたしましょう
タラタッタン シュッシュッシュ
5
タラタッタン ピイポッポ
汽車汽車走れ 機関車客車
シグナルシグナルともった
もえもえ夕やけ お山のそらに
赤帽や うりこ おすしにお弁当
寝台車にねようよ
タラタッタン シュッシュッシュ

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