八幡太郎(文部省唱歌)

童謡・唱歌

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 1番は源 義家が詠んだ歌が題材になっており、2番は敗走する安倍貞任を追う源義家が、弓に矢を番えながら下の句を歌いかけると、貞任は即座にその上の句を返したのに感じいり、矢を放つのを止めたという話に基づいています。

八幡太郎(はちまん たろう)とは源 義家の通称で、平安時代後期の武将です。伊予守・源頼義の長男で、後に鎌倉幕府を開いた源頼朝や室町幕府を開いた足利尊氏などの祖先に当たる人物です。

八幡太郎(文部省唱歌)


八幡太郎  文部省唱歌

1   
駒のひづめも匂ふまで
道もせに散る山櫻かな
しばしながめて
吹く風を勿來(なこそ)の関と思へども 
かひなき名やとほほ笑みて
ゆるく打たせしやさしさよ

2   
落ちゆく敵をよびとめて
衣のたては綻(ほころ)びにけり 
敵は見かへり
年を經(へ)し絲(いと)のみだれの苦しさに 
つけたることのめでたきに
めでてゆるししやさしさよ

道もせ(道も狭) ⇒ 道もせまく感じられるほどの様子。道いっぱい。

1912年(明治45年/大正元年)「尋常小学唱歌」

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