原曲「月」発表:1900年(明治33年)
作詞・作曲:瀧廉太郎(無伴奏混声四部合唱曲)
作詞・作曲:瀧廉太郎(無伴奏混声四部合唱曲)
「秋の月」発表:1924年(大正13年)
作詞・作曲:瀧廉太郎
編曲:山田耕筰(独唱曲に編曲)
「秋の月」は、瀧廉太郎が作詞・作曲した歌曲「月」を、山田耕筰が独唱用に編曲した日本歌曲です。瀧廉太郎の原曲は、1900年(明治33年)に発表された組歌『四季』の第3曲「月」で、無伴奏の混声四部合唱曲として作られました。『四季』は「花」「納涼」「月」「雪」の4曲から構成されています。
その後、山田耕筰がこの「月」にピアノ伴奏を付け、独唱曲として編曲したものが「秋の月」です。編曲は1924年(大正13年)に行われたとされ、現在広く歌われているのはこちらの版です。
歌詞は瀧廉太郎自身によるもので、秋の澄んだ月を眺めながら、もの思いに沈む心情が描かれています。「光はいつも変わらぬものを、ことさら秋の月影は」と始まり、秋の月の美しさと、鳴く虫の声に感じる寂しさが重なり合います。
山田耕筰の編曲によって、原曲の合唱作品はピアノ伴奏付きの独唱歌曲となり、歌い手の声を生かした表現豊かな作品へと姿を変えました。瀧廉太郎の繊細な旋律と、日本的な情緒を大切にした山田耕筰の編曲が融合した、秋を代表する日本歌曲の一つです。
原曲の無伴奏混声四部合唱「月」と、山田耕筰が独唱曲として編曲した「秋の月」を続けて演奏しています。
月(秋の月)
月 作詞・作曲:瀧 廉太郎(無伴奏四部合唱)
秋の月 編曲:山田 耕筰(伴奏付独唱曲)
光はいつも 変わらぬものを
ことさら秋の 月の影は
などか人に ものを思わする
などか人に ものを思わする
あゝ鳴く虫も おなじ心か
あゝ鳴く虫も おなじ心か
声の悲しき

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