憾(うらみ): 瀧 廉太郎

ピアノ、バイオリン曲

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題名の「憾(うらみ)」とは他者への憎しみではなく「残念に思う気持ち、心残り、未練」ということです。この作品が病に冒され、わずか23歳と10か月で他界した最後の作品となりました。

憾(うらみ)   



多くの童謡と共に代表作の「荒城の月」「花」などの歌曲で有名ですが、ピアノ曲も2曲作っており、この曲とその3年前には日本で初めてのピアノ曲とされる「メヌエット」を作曲しています。

瀧廉太郎のメヌエット

この「憾」は死を意識したであろう、その無念さを込めた最後の曲。それは曲全体にも感じられますが、最後の低くて短い1音がそのすべてを表しているようにも聞こえます。

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