花(瀧 廉太郎)

童謡・唱歌

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「花」は、明治33年(1900年)に発表された、瀧廉太郎作曲・武島羽衣作詞による歌曲です。日本の春を象徴する桜と隅田川の風景を歌った作品で、明治期の唱歌・歌曲を代表する名曲の一つとして、今日まで広く親しまれています。

歌詞には、春の隅田川の岸辺に咲き誇る桜、その花影を映す水面、そして川を行き交う舟など、春の情景が美しく描かれています。「花」を眺めるだけでなく、舟から眺める桜や水面のきらめきまでが目に浮かぶような、華やかで伸びやかな作品です。

音楽は明るく軽やかな旋律で始まり、春の喜びや桜の美しさを感じさせます。一方で、歌詞の情景に合わせて旋律やリズムに変化があり、単なる美しい春の歌にとどまらず、川辺の風景が動きながら展開していくような躍動感も備えています。

「花」は、日本的な美しい情景を題材としながら、西洋音楽の要素を取り入れた瀧廉太郎の作曲技法がよく表れた作品です。日本の春を代表する歌曲として、現在も合唱や独唱、器楽演奏などさまざまな形で演奏されています。 

瀧 廉太郎の代表作ですが、武島羽衣の歌詞も桜の花の見事さを景色と共に巧く表現しています、目に浮かぶようです。まさに相思相愛の歌詞と曲、とでも言いたくなりますね。 

花 


うた


演奏


          花    作詞 : 武島 羽衣
               作曲 : 滝 廉太郎

1 春のうららの 隅田川
  のぼりくだりの 船人が
  櫂のしずくも 花と散る
  ながめを何に たとうべき

2 見ずやあけぼの 露浴びて
  われにもの言う 桜木を
  見ずや夕ぐれ 手をのべて
  われさしまねく 青柳を

3 錦おりなす 長堤に
  暮るればのぼる おぼろ月
  げに一刻も 千金の
  ながめを何に たとうべき                

うらら ⇒ のどかな日の光や穏やかな空気のこと
見ずや ⇒ 見ることをしないのか=見ないのか
錦 ⇒ 数種類の色糸で、地色と文様を織り出した色鮮やかな絹織物のこと

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