「朧月夜」は、高野辰之作詞、岡野貞一作曲の文部省唱歌で、2006年には「日本の歌百選」にも選ばれています。
朧月夜
うた
演奏
1
菜の花畠に 入日薄れ
見わたす山の端 霞ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月かかりて におい淡し
2
里わの火影も 森の色も
田中の小路を たどる人も
蛙のなくねも かねの音も
さながら霞める 朧月夜
におい ⇒( にほひ)古語で「色合い、色つや」という意味。におい淡し=淡い色合い
里わ ⇒ 里曲と書いて、 「人里のあたり」ということです。
火影 ⇒ ほかげ= 火の光、灯火(ともしび)、灯した明かりのことです。
さながら ⇒ 古語で、「すべて、すっかり、ことごとく」などの意味で使われます。
朧月 ⇒(おぼろづき) 霧やもやなどに包まれて、柔らかくほのかにかすんで見える春の夜の月のことで、春の俳句の季語でもあります。
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