里ごころ(作曲:弘田龍太郎)

童謡・唱歌

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作詞:北原白秋
作曲:弘田龍太郎
発表:大正11年(1922年)ごろ

「里ごころ」は、詩人・北原白秋の詩に、童謡作曲家として知られる弘田龍太郎が曲をつけた作品です。大正期の童謡運動の中で生まれた一曲で、故郷を離れた子どもが、ふるさとや母を恋しく思う気持ちが描かれています。

歌詞は、笛や太鼓に誘われて山の祭りへ出かけた子どもが、日暮れになると「里恋し」と故郷を懐かしみ、さらに母を恋しく思うという内容です。祭りのにぎやかさとは対照的に、夕暮れの山里で感じる寂しさや、母への思慕が印象的に表現されています。

「里ごころ」という題名には、故郷を離れた人が、ふるさとを恋しく思う「里心」という意味が込められています。白秋らしい情緒豊かな言葉と、弘田龍太郎の繊細な旋律が結びつき、子どもの心に生まれる寂しさや郷愁を美しく歌い上げています。

なお、「里ごころ」には中山晋平が作曲した別の旋律も存在します。同じ北原白秋の詩に複数の作曲家が曲をつけた例の一つで、弘田龍太郎版と中山晋平版は別の作品として扱われます。

(中山晋平作曲の「里ごころ」に移動)

弘田龍太郎は、『叱られて』『靴が鳴る』『浜千鳥』など、現在も歌い継がれている童謡を数多く作曲した人物です。大正7年(1918年)の『赤い鳥』創刊をきっかけとする童謡運動にも参加し、北原白秋らとともに日本の童謡の発展に大きく貢献しました。

里ごころ(弘田龍太郎)


里ごころ  作詞:北原 白秋/作曲:弘田 龍太郎

笛や太鼓に さそわれて
山の祭りに 来て見たが
日暮はいやいや 里恋し
風吹きゃ木の葉の 音ばかり

母さま恋しと 泣いたれば
どうでもねんねよ お泊りよ
しくしくお背戸に 出て見れば
空には寒い あかね雲

雁 雁 棹になれ さきになれ
お迎いたのむと 言うておくれ

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