夜汽車(いつもいつも通る夜汽車)

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原曲:ドイツ民謡
原題:Wenn ich ein Vöglein wär(小鳥ならば)
日本語詞:勝承夫(かつ よしお)(1902 - 1981) 
発表年:1947年(昭和22年)
掲載:文部省編纂『四年生の音楽』

「いつもいつも通る夜汽車」で始まる『夜汽車』は、1947年(昭和22年)に文部省発行の『四年生の音楽』に掲載された唱歌です。

メロディーにはドイツ民謡「小鳥ならば(Wenn ich ein Vöglein wär)」が用いられています。これは「もし私が小鳥だったら」という意味で、小鳥になって遠くにいる愛する人のもとへ飛んで行きたい、という思いが歌われています。

一方、「勝承夫」が作った日本語詞では、原曲の内容を直訳するのではなく、夜の闇を走る汽車と、その窓からこぼれる明かりを題材にしています。したがって、「夜汽車」は厳密には原曲の歌詞をそのまま訳した「訳詞」というより、原曲の旋律を使って日本語の新しい情景を描いた詞と見るのが適切です。

歌の冒頭では、静かな夜に汽車が通り過ぎていきます。「静かな響き」を聞くことで、歌い手は「遠い町」を思い出します。そして、暗闇の中を続いていく汽車の明かり、窓から見える明かりが、やがて遠くへ消えていきます。

「遠い町を思い出す」という表現によって、単なる汽車の歌ではなく、遠い場所への憧れや、過ぎ去った時間を思い出すような郷愁が感じられる作品になっています。

1947年は、第二次世界大戦が終わって間もない時期でした。その年に文部省の音楽教科書へ掲載された「夜汽車」は、戦後の子どもたちが学校で歌う歌の一つとして広まっていきました。

夜 汽 車


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当時の夜汽車は、現在の鉄道とは違い、長距離を移動する重要な交通手段でした。昭和の夜汽車には、旅立ちや別れ、故郷への思いといったイメージも重なります。

そのため、勝承夫の詞による「夜汽車」は、単に「汽車が夜に走っている」という情景だけでなく、遠くの町への思い、旅への憧れ、そして過ぎていく時間への郷愁を感じさせる歌として親しまれてきたといえるでしょう。

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