お母さん(西條八十)

童謡・唱歌

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作詞:西條八十
作曲:中山晋平
発表:1950年( 昭和25年)

「お母さん」は、作詞・西條八十、作曲・中山晋平による童謡です。子どもがお母さんを呼びたくなる、そんな素朴で無邪気な気持ちを歌った作品で、「お母さん」という言葉を何度も繰り返すところに、子どもの母親への親しみと愛情が感じられます。

歌の内容は、「お母さん」と何度も呼びかけながら、特に用事があるわけではないけれど、なんとなくお母さんを呼びたいという子どもの心を描いています。返事がなくても呼ぶことがうれしいという表現からは、母親の存在そのものが子どもにとって大きな安心感になっていることが伝わってきます。

作詞の西條八十は、「肩たたき」などでも知られる詩人・作詞家です。一方、作曲の中山晋平は、「シャボン玉」「雨降りお月」「証城寺の狸囃子」など、数多くの童謡を残した作曲家です。二人は多くの童謡作品を生み出しており、「お母さん」もその代表的な作品の一つです。

発表年については不明な部分があります。中山晋平の曲目資料では、昭和8年(1933年)9月に『コドモノクニ』で発表されたとされています。しかし、同年9月号には「お母さん」の掲載が確認できないという指摘があり、その一方で、西條八十の詩「おかあさん」は、昭和25年(1950年)5月の『小学二年の学習』に掲載されたことが確認されています。また、この原詩と現在歌われている「お母さん」の歌詞には一部違いがあり、中山晋平が曲にする際に詩を改作したと考えられています。

「お母さん」は、特別な出来事を描いた歌ではありません。子どもがただ「お母さん」と呼びたくなる、その純粋な気持ちを歌にしたところに、この作品の魅力があります。何気ない日常の中にある親子の温かなつながりを感じさせる、親しみやすい童謡です。

歌詞は著作権保護期間中なので掲載できませんが、歌い出し部分だけを引用すると「おかあさん、おかあさん、おかあさんてば、おかあさん」といった、ただお母さんを呼ぶだけの何げない歌詞が書かれています。

お母さん

作詞:西條八十       作曲:中山晋平

子どもにとってのお母さんは特別な存在で、ただ「お母さん」と呼ぶだけでも安心するんですね。そんな様子を巧く表現した歌詞と、優しいお母さんそのままのメロディーの相乗効果で一度聴いたら忘れられない歌となっています。

一般に歌われている「おかあさん」という童謡は「作詞:田中ナナ/作曲:中田喜直」の「おかあさん  なあに  おかあさんていいにおい」の方が圧倒的に多いでしょう。でもこの「お母さん」もぜひ歌ってほしいものです。

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