作詞:鹿島鳴秋
作曲:弘田龍太郎
発表:1921年(大正10年)頃
鹿島鳴秋は、子どもの心情や夢の世界を題材とした童謡を数多く残した詩人です。一方、弘田龍太郎は大正期の童謡運動を代表する作曲家の一人で、「靴が鳴る」「浜千鳥」「叱られて」など、現在も歌われている作品を数多く作曲しました。
「夢のお馬」は、眠りについた子どもの夢の中に現れる「お馬」を題材にした、幻想的でやさしい雰囲気の童謡です。子どもを夢の世界へと運んでいくような情景が描かれ、鹿島鳴秋らしい童心に寄り添った詩と、弘田龍太郎の親しみやすい旋律が組み合わされています。
なお、同名の「夢のお馬」が大正7年(1918年)9月号の雑誌『赤い鳥』に掲載されていますが、これは小川忠之助作詞の別作品です。
また、弘田龍太郎の童謡曲譜集『お山のお猿』には「夢のお馬」が収録され、同曲集は大正10年(1921年)11月25日に初版が発行されています。
夢のお馬
夢のお馬 作詞:作曲/鹿島 鳴秋:弘田 龍太郎
1
ねんねする子が おんぶして
きょうもみる夢 王さまの
白いお馬が 鈴ふって
坊をむかえの 金の鞍
2
ねんねする子が 眼をあけば
向うのお山は 日が暮れて
お馬も見えず 夕空に
坊をむかえの あおい星
鹿島 鳴秋 1891年(明治24年)~1954年(昭和29年)
大正時代に「清水かつら」と共に雑誌「少女号」を刊行し、童謡を発表しました。代表作は「浜千鳥」「金魚の昼寝」「お山のお猿」「おうち忘れて」などがあり、これらはみな弘田龍太郎の作曲となっています。

0 件のコメント:
コメントを投稿