作詞:青柳善吾
作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
発表:1947年(昭和22年)
「五月の歌」は、モーツァルトが作曲した歌曲「春へのあこがれ(Sehnsucht nach dem Frühling)」の旋律に、音楽教育家・青柳善吾が日本語の歌詞を付けた歌曲です。1947年(昭和22年)、『六年生の音楽』に掲載され、戦後の音楽教育の中で親しまれるようになりました。
歌詞は「楽しや五月 草木は萌え」と始まり、小川の岸に咲くすみれ、若葉の森で鳴く小鳥、そよ風の渡る木かげなど、五月の爽やかな自然を生き生きと描いています。
原曲の「春へのあこがれ」は、ドイツの詩人クリスティアン・アドルフ・オーバーベックの詩にモーツァルトが曲を付けた作品です。原曲では春の訪れを待ち望む気持ちが歌われていますが、青柳善吾の歌詞では、すでに訪れた五月の美しさを楽しむ情景へと内容が置き換えられています。
そのため「五月の歌」は、モーツァルトの軽やかで親しみやすい旋律と、日本の五月の風景を表現した青柳善吾の詩がよく調和した作品となっています。
五月の歌
五月の歌 作詞:作曲/青柳 善吾:モーツァルト
楽しや五月 草木は萌え
小川の岸に すみれ匂う
やさしき花を 見つつ行けば
心もかろし そぞろあるき
うれしや五月 日影は映え
若葉の森に 小鳥うたう
そよ風わたる 木かげ行けば
心もすずし そぞろ歩き

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