夢の小函

童謡・唱歌

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作詞:北原白秋
作曲:草川信
発表:1921年(大正10年)

「夢の小函(ゆめのこばこ)」は、詩人・北原白秋が作詞した童謡です。北原白秋の詩は、童謡雑誌『赤い鳥』の1921年(大正10年)2月号に掲載されました。その後、草川信が曲をつけ、同年4月号に掲載され、草川信が『赤い鳥』に発表した最初の作品としても知られています。

歌詞は、「かわいいお夢は桃色、怖いお夢はねずみ色」と、子どもの見る夢を色彩豊かに表現しています。夢を小さな「函(はこ)」にしまっておくという幻想的な発想には、北原白秋ならではの豊かな想像力と、子どもの心に寄り添う感性が感じられます。

北原白秋は、『赤い鳥』の創刊当初から童謡の創作に携わり、数多くの作品を残しました。一方、草川信も1921年から『赤い鳥』に登場し、北原白秋らの詩に曲をつけながら、本格的に童謡作曲家として活躍していきました。

『夢の小函』は、夢の世界を色彩とことばで描いた白秋の詩と、それを音楽にした草川信の作品が結びついた、初期の『赤い鳥』童謡を代表する一曲です。子どもの夢や想像の世界をやさしく包み込むような、幻想的で愛らしい作品として味わうことができます。

作者について
北原白秋(1885~1942)は福岡県生まれの詩人で、『邪宗門』『思ひ出』などで近代日本を代表する詩人となりました。童謡の分野でも『赤い鳥小鳥』『あわて床屋』『からたちの花』など、多くの名作を残しています。

夢の小函


夢の小函  作詞:北原白秋/作曲:草川 信

かわいいお夢は 桃色
怖いお夢は ねずみ色
夢の小函を 賣る舗は
月夜の涯の 飾り窓

かわいいお夢が ほしいなら
桃色鸚哥(ももいろインコ)に もらいましょ
怖いお夢で よろしけりゃ
鼠のお化けに 頼みゃんせ

かわいい小函を 買いましょか
怖い小函を あげましょか
泣かずにねんねや おねんねや
泣いたら鼠に 告げてあぎょ

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