1921年(大正10年)「赤い鳥」に掲載されました。
歌詞にある「朱欒」(ザボン)とは みかんの一種で樹高は三メートル以上になり、みかん類では最も大きな実をつけて果肉は食用とされます。北原白秋の生家には当時からザボンの木があり、現在も残っているようです。
南の風の
南の風の 作詞:北原白秋/作曲:草川 信
南の風の吹くころは
朱欒(ザボン)の花がにおいます
朱欒の花の咲く夜さは
空には白い天の川
三つ星、 四つ星、 七つ星
数えていたれば、つい、眠むて
ついつい、とろりとねんねした
そのまま朝までねんねした
南の風の吹くころは
朱欒の花がにおいます
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