忘れちゃいやよ

流行歌・民謡・古謡

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発表年:1936年(昭和11年)
作詞:最上洋
作曲:細田義勝
歌唱:渡辺はま子

「忘れちゃいやよ」は、1936年(昭和11年)に発表され、渡辺はま子の歌唱によって大ヒットした昭和初期の流行歌です。作詞は最上洋、作曲は細田義勝。

歌の内容は、恋する女性が遠く離れた恋人に向かって、「忘れないで」と切々と訴えるものです。月を鏡に見立てて恋しい人の面影を映したい、風が情を持っているなら自分の燃える思いを相手に届けたい――という、当時の流行歌らしい情緒的な表現で恋心を描いています。

特に「忘れちゃいやよ 忘れないでね」という印象的な言葉が繰り返されることで、女性の愛情と未練が強く伝わってきます。最上洋の詞は、直接的でありながらも月や風、夜の夢などを使って恋心を表現しており、昭和初期の歌謡曲らしいロマンチックな雰囲気をたっぷりと感じさせる歌となっています。

それゆえに、この曲は大ヒットした一方で、当時としては歌詞や歌唱があまりにも官能的であると問題視され、1936年6月には内務省によって発売禁止処分を受けています。当時の社会では、歌謡曲の表現に対する規制が現在より厳しく、この出来事も「忘れちゃいやよ」の歴史を語るうえで重要なエピソードとなっています。

忘れちゃいやよ


 忘れちゃいやよ       作詞:作曲 / 最上 洋:細田義勝  

1
月が鏡であったなら
恋しあなたの面影を
夜毎うつして見ようもの
こんな気持でいるわたし ネェ
忘れちゃ嫌よ 忘れないでネ

2   
昼はまぼろし夜は夢
あなたばかりにこの胸の
熱い血潮がさわぐのよ
こんな気持でいるわたし ネェ
忘れちゃ嫌よ 忘れないでネ

3   
風に情があったなら
遠いあなたのその胸に
燃える思いを送ろうもの
こんな気持でいるわたし ネェ
忘れちゃ嫌よ 忘れないでネ

4   
淡い夢なら消えましょに
こがれこがれた恋の火が
なんで消えましょ消されましょ
こんな気持ちでいるわたし ネェ
忘れちゃ嫌よ 忘れないでネ

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