1913年(大正2年)の「尋常小学唱歌 第五学年用」で発表された文部省唱歌です。同じ唱歌で1941年(昭和16年)に発表された「海は広いな 大きいな」と始まる「海」とは別の曲となります。
海(文部省唱歌
うた
演奏
海 文部省唱歌
1
松原遠く 消ゆるところ
白帆の影は 浮かぶ
干網浜に 高くして
鷗は低く 波に飛ぶ
見よ昼の海 見よ昼の海
2
島山闇に 著きあたり
漁火 光淡し
寄る波岸に 緩くして
浦風軽く 沙吹く
見よ夜の海 見よ夜の海
消ゆる ⇒ 消える・なくなること
著き(しるき) ⇒ 明白なこと・しっかりしていること
島山闇に著きあたり ⇒ 夜の暗闇でも、島や山がはっきりと分かるようす
漁火(いさりび)⇒ 魚を誘い寄せるために夜間、漁船でたく火
緩く ⇒ この歌詞の場合は「激しくない、勢いが弱い」といったことでしょう。
浦風(うらかぜ)⇒ 海辺を吹く風、浜風のこと
沙(いさご)⇒ 砂のこと
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