「青い眼の人形」は、野口雨情作詞、本居長世作曲による日本を代表する童謡の一つです。1921年(大正10年)に児童雑誌『金の船』12月号で発表されました。
歌詞には、「青い眼をしたお人形」がアメリカから日本の港にやって来て、言葉の通じない寂しさを感じながら、日本の子どもたちに「仲よく遊んで」と呼びかける様子が描かれています。異国から来た人形を擬人化し、子どもの目線から親しみや友情を表現した、温かみのある作品です。
この歌は、当時人気のあったアメリカ生まれのセルロイド製キューピー人形から野口雨情が着想を得たとされています。したがって、後の1927年(昭和2年)にアメリカから日本へ贈られた「友情人形」が、この歌の直接の題材になったわけではありません。歌の発表のほうが先でした。
1927年には日米親善のため、アメリカから多数の人形が日本に贈られ、この出来事によって「青い眼の人形」はさらに広く親しまれるようになりました。歌に込められた「仲よく遊んで」という言葉は、国や文化の違いを越えて互いを理解しようとする、子どもたちの友情の象徴として現在まで歌い継がれています。
しかし第二次世界大戦中には、童謡「赤い靴」と同じように、敵国の歌とみなされて歌う事が禁じられていました。
美しく素朴な旋律と、異国への憧れ、寂しさ、そして友情を感じさせる歌詞が印象的な「青い眼の人形」は、大正期の童謡文化を代表する作品の一つです。
青い眼の人形
うた
演奏
青い眼の人形 作詞: 野口 雨情/作曲: 本居 長世
青い眼をした お人形は
アメリカ生まれの セルロイド
日本の港へ ついたとき
一杯涙を うかべてた
わたしは言葉が わからない
迷い子になったら なんとしよう
やさしい日本の 嬢ちゃんよ
仲よく遊んで やっとくれ
仲よく遊んで やっとくれ

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