取入れ(文部省唱歌)

童謡・唱歌

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収穫の楽しさ、嬉しさをうまく歌っています、収穫の喜びが伝わってきます。この歌が発表された明治45年(1912年)といえば7月30日には明治天皇が崩御され、この日をもって大正元年と改元されました。

取入れ

取入れ   文部省唱歌

1  
春のたがやし 鋤(すき)ならし
夏の植附 田草取
骨身惜しまぬ 働に
穂に穂がさいた 稲の出来
豊年じゃ 満作じゃ

2  
日和つづきの 昨日今日
揃うた親子 兄弟(あにおとと)
刈って束ねる 干して扱(こ)く
見る間に積る 籾(もみ)の山
豊年じゃ 満作じゃ 

3  
畦の小路の 一休
話の種は 俵数(たわらかず)
やがてめでたく 積上げる
取入れ時の 楽しさよ
豊年じゃ 満作じゃ

鋤(すき)=農具の一種で、鍬(くわ)のように土を耕す道具。

田草取=田の中で、稲(苗)の間にある草を取ること。

籾(もみ)=穂から離したばかりのイネの果実で籾殻に包まれているもの。

畦(あぜ)=田んぼの間に土を盛り上げてつくった小さな堤のことで、水をためたり通路とするためのもの。


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