作詞:ミハイル・イサコフスキー
作曲:ロシア民謡(作曲者不詳)
日本語訳詞:楽団カチューシャ
発表:1942年
「ともしび」は、第二次世界大戦中の1942年に、ロシア(当時のソビエト連邦)の詩人ミハイル・イサコフスキーが発表した詩をもとにしたロシアの歌曲です。作曲者は特定されておらず、古くから伝わる民謡の旋律にイサコフスキーの詩が付けられたものとされています。
日本では「夜霧のかなたへ 別れを告げ……」と始まる、楽団カチューシャの訳詞によって広く知られるようになりました。歌詞には、戦地へ向かう若者と、故郷に残る恋人との別れ、遠く離れても消えることのない二人の愛が描かれています。窓辺にまたたく「ともしび」は、恋人への思いと故郷への思いを象徴するものとして歌われています。
日本では戦後、うたごえ運動や歌声喫茶などを通してロシア民謡が盛んに歌われるようになり、「ともしび」もその代表的な一曲として親しまれました。特にダークダックスの歌唱によって広く知られ、1950年代以降、日本人にもなじみ深い愛唱歌となりました。
ゆったりとした抒情的な歌として日本では歌われることが多い一方、ロシアでは比較的速いテンポで歌われることもあります。戦争という厳しい時代を背景にしながらも、愛する人を思い続ける心と、遠く離れた故郷への思いを歌った「ともしび」は、国境を越えて人々の心に残るロシア歌曲の名曲です。
ともしび
ともしび
作詞:ミハイル・イサコフスキー
訳詞:楽団カチューシャ
1
夜霧のかなたへ 別れを告げ
雄々しき男子 出でて行く
窓辺にまたたく ともしびに
つきせぬ乙女の 愛のかげ
2
戦いに結ぶ 誓いの友
されど忘れえぬ 心のまち
思い出の姿 今も胸に
いとしの乙女よ 祖国の灯よ
3
やさしき乙女の 清き思い
海山はるかに へだつとも
ふたつの心に 赤くもゆる
こがねの灯火 永久に消えず
4
変らぬ誓いを 胸にひめて
祖国の灯のため 闘わん
若き男子の 赤くもゆる
こがねの灯火 永久に消えず

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