作詞:作者不詳
作曲:作者不詳
発表:1912年(明治45年)
「友だち」は、明治45年(1912年)に刊行された『尋常小学唱歌(第三学年)』に収録された文部省唱歌です。作詞・作曲者については、資料では「作者不詳」とされています。
歌詞は、「この手がしわの裏表 かわらぬ人を友とせよ」という言葉を中心に、どんな時にも変わらない友情の大切さを説いています。「友」とは単に仲のよい相手というだけではなく、互いに信頼し、心を通わせる存在であるという、昔ながらの友愛の精神が歌われています。
また、「これぞ良き人、良き友と、教えし昔の言の葉を忘るなよ」と繰り返すことで、友情を大切にする教えを子どもたちの心に刻み込むような構成になっています。
後半では梅の花が登場し、外見の美しさだけでなく、心を許せる友こそ大切であるという趣旨へとつながります。自然の美しさを題材にする唱歌とは少し趣が異なり、人との信頼関係や友情そのものを正面から教え、「変わらぬ友情」の大切さを伝えた歌として知られています。
2番の歌詞は古今和歌集の「君ならで 誰にか見せむ梅の花 色をも香をも 知る人ぞ知る」(紀 友則)の一部引用ではないかと思います。その意味は「この梅の花を、あなた以外の誰に見せるものか。この美しい色も香も、そのすばらしさを本当に分かってくれるのはあなただけです。」こんな意味になるでしょうか。
友だち
友だち 文部省唱歌
1
この手がしわの 裏表
かわらぬ人を 友とせよ
これぞ良き人 良き友と
教えし昔の 言の葉を
忘るなよ 忘るなよ
2
色も香も知る 君ならで
誰にか見せん 梅の花
心の友は かくこそと
教えし昔の 言の葉を
忘るなよ 忘るなよ

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