作詞:柳水巴(西條八十)
作曲:林純平(松平信博)
発表年:1932年(昭和7年)
「天国に結ぶ恋」は、1932年(昭和7年)に発表された流行歌で、松竹映画『天国に結ぶ恋』の主題歌として広く知られるようになりました。作詞者の柳水巴は、西條八十が用いた別名で、作曲者の林純平も松平信博の変名です。
この歌の背景には、1932年5月に神奈川県大磯町の坂田山で起きた男女の心中事件があります。この事件は当時大きな社会的関心を集め、それを題材として松竹が映画『天国に結ぶ恋』を制作し、6月10日に公開しました。歌も映画とともに世に広まり、昭和初期を代表する流行歌の一つとなりました。
歌詞には、相模灘の夜、三日月、漁火、そして坂田山の五月の若葉などが描かれ、若い男女の悲しい恋と、現世では結ばれなかった二人が「あの世で結ばれる」という思いが切々と歌われています。徳山璉と四家文子の歌唱によって親しまれ、当時の世相を反映した哀歌として大きな話題となりました。
「天国に結ぶ恋」は、単なる恋愛歌というだけでなく、昭和初期の世相や人々の恋愛観、そして実際の事件が映画や歌となって大衆文化に取り込まれていった時代背景を伝える作品でもあります。
天国に結ぶ恋
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作詞の「柳 水巴」はペンネームで、本名は詩人・作詞家として有名な「西條八十」のペンネームです。西條八十は1892年(明治25年)に東京で生まれ、1970年(昭和45年)に78歳で亡くなりましたが、その生涯には多くの優れた作品を残しています。(生涯作品総数は約1万5000にもなる)
本名の「八十」という名前は生涯苦労しないようにとの願いから、「九」を除いた前後の数字を付けたのだそうです。
童謡
肩たたき・毬と殿様・お月さん・かなりあ 等
流行歌
東京行進曲・銀座の柳・天国に結ぶ恋・涙の渡り鳥・支那の夜・青い山脈・王将・ひめゆりの塔 他多数

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