この「祇園小唄」は1930年(昭和5年)に公開された映画「祇園小唄絵日傘」の主題歌として発表され、現在では舞妓さんが修行期間の初めからから習い、毎日のように舞う舞踊曲になっているそうです。

また毎年11月23日には京都、円山公園で「祇園小唄祭」が開催され、1961年(昭和36年)に建てられた歌碑の前で舞妓さんが歌詞を朗読し献花するそうです。一般の方も参加できるそうですよ。
(参考資料:おおきに財団

祇園小唄 

作詞:長田 幹彦
作曲:佐々 紅華

1 
月はおぼろに 東山
霞む夜毎の かがり火に
夢もいざよう 紅ざくら
しのぶ思いを 振袖に
祇園恋しや だらりの帯よ

2 
夏は河原の 夕涼み
白い襟あし ぼんぼりに
かくす涙の 口紅も
燃えて身をやく 大文字
祇園恋しや だらりの帯よ

3 
鴨の河原の 水やせて
咽ぶ瀬音に 鐘の声
枯れた柳に 秋風が
泣くよ今宵も 夜もすがら
祇園恋しや だらりの帯よ

4 
雪はしとしと まる窓に
つもる逢うせの 差向い
灯影つめたく 小夜ふけて
もやい枕に 川千鳥
祇園恋しや だらりの帯よ

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