田 植 (文部省唱歌)

童謡・唱歌

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「田植」は、作詞・井上赳、作曲・中山晋平による文部省唱歌で、1942年(昭和17年)に発表されました。同年に文部省から発行された『初等科音楽 一』に掲載された曲です。

「そろた 出そろた さなえが そろた」という明るく力強い歌い出しで、田植えの季節を迎えた農村の活気と、豊作への願いを歌っています。早苗がそろい、田植えをする人々もそろって、皆で力を合わせて米を育てる情景が生き生きと描かれています。

作曲を担当した中山晋平は、「シャボン玉」「証城寺の狸囃子」など数多くの童謡・流行歌を手がけた作曲家です。「田植」の旋律にも、親しみやすく口ずさみやすい中山晋平らしい明快な音楽性が感じられます。

また、歌い出しの「そろた 出そろた」という表現は、福島県民謡の「相馬盆唄」に歌われる豊年を祝う歌の影響が指摘されています。日本の農村に根付いた田植えや豊作への祈りを背景に、力強いリズムで田植えの喜びを表現した歌といえるでしょう。

戦時下に発表されたため、当時の歌詞には「み国のために」という表現があり、米を国の大切な資源として捉える時代背景も反映されています。一方で、現在ではこの部分を「みんなのために」と替えて歌われることもあります。

「田植」は、田んぼに早苗を植える人々の姿と、豊かな実りを願う心を、明るく力強い旋律にのせて歌った唱歌です。日本の稲作文化や、農作業を共同で行う農村の風景を今に伝える一曲として、親しまれています。

田 植 (文部省唱歌)



田 植      
作詞:井上 赳/作曲:中山 晋平

1 
そろた 出そろた
さなえが そろた
植えよう 植えましょ
み国のために
米はたからだ たからの草を
植えりゃ こがねの花が咲く

2 
そろた 出そろた
植え手も そろた
植えよう 植えましょ
み国のために
ことしゃほう年 穂に穂が咲いて
みちの小草も 米がなる

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