たなばたさま

童謡・唱歌

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「たなばたさま」は、七夕の行事を題材にした日本を代表する童謡の一つです。作詞は権藤はなよ、作曲は下総皖一(しもおさ・かんいち)です。1941年(昭和16年)に、当時の文部省が発行した『うたのほん 下』に掲載されました。

歌詞には、「ささの葉さらさら」「のきばにゆれる」といった、七夕の日の日本の家庭の風景が美しく描かれています。笹飾りに色とりどりの短冊をつるし、夜空の星を眺めながら七夕を祝う、昔ながらの風習が素朴な言葉で表現されています。

作詞をした権藤はなよは、宮城県出身の童謡作家です。子どもたちが親しみやすい、やさしく情緒豊かな作品を残しました。「たなばたさま」では、七夕の華やかさだけでなく、静かに揺れる笹の葉や星空の美しさを感じさせる歌詞が特徴です。

作曲の下総皖一は、埼玉県出身の作曲家・音楽教育者で、学校唱歌や童謡の普及にも大きく貢献しました。「たなばたさま」の旋律は、短く覚えやすいながらも、日本の七夕らしい穏やかで清らかな雰囲気を持っています。

この歌が生まれた昭和初期には、七夕は子どもたちにとって身近な年中行事でした。家の軒先に笹を飾り、短冊に願い事を書いてつるす風景が各地で見られました。「たなばたさま」は、そうした日本の夏の風景を歌に残した作品ともいえます。

現在でも七夕の季節になると幼稚園や保育園、学校などで歌われ、多くの人に親しまれています。素朴で美しい歌詞と親しみやすい旋律によって、昔の七夕の情景を現代の子どもたちにも伝えてくれる、日本の大切な童謡の一つです。

たなばたさま

作詞:権藤 花代
作曲:下総 皖一
歌詞については、著作権保護期間中のため掲載しません。

七夕の物語

七夕伝説は昔の中国で生まれた物語で、それが日本にも伝わったものです。

天空の神様「天帝」には、「織女(織り姫)」という娘がいました。織女は天の川のほとりで神様たちの着物を織る仕事を毎日熱心にしていました。

そんな織り姫をかわいそうに思った天帝は、天の川の対岸で牛を飼っているまじめな青年「牽牛(彦星)」を織女に引き合わせ、やがて二人は結婚しました。

結婚してからの二人は、その楽しさのあまりに織女は機織りをやめ、牽牛は牛の世話をしなくなり毎日遊んで暮らしていました。

これに怒った天帝は、二人を天の川を隔てて引き離したのです。しかし毎日嘆き悲しむ二人を見てかわいそうに思い、年に1度だけ、7月7日に会うことを許すのでした。

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