曲名:たこのうた(凧の歌)
作詞:不詳(文部省唱歌)
作曲:不詳(文部省唱歌)
発表年:1910年(明治43年)
掲載:『尋常小学読本唱歌』
※『尋常小学唱歌』への掲載は1911年(明治44年)です。資料によって「1910年発表」「1911年掲載」とする違いがあります。
「たこのうた(凧の歌)」は、1910年(明治43年)に発表された文部省唱歌で、「たこたこあがれ 風よくうけて」で始まる、昔ながらの凧揚げの情景を歌った作品です。作詞者・作曲者はともに不詳とされています。
当時の教科書では「紙鳶の歌」という題名で掲載されました。中国から伝わった「紙鳶(しえん)」は凧を表す言葉で、その後、親しみやすい「たこのうた」という題名で広く知られるようになりました。
歌では、風をいっぱいに受けて凧が空高く舞い上がる様子を、「雲まであがれ 天まであがれ」と伸びやかに歌っています。また、「絵凧に字凧」と、絵や文字を描いた昔の凧にも触れられ、子どもたちが競うように凧を揚げる姿が目に浮かびます。
3番では、凧が下がれば糸を引き、再び上がれば糸を離さないようにするという、凧揚げの実際の動きが歌われています。現在では凧揚げをする機会も少なくなりましたが、この歌からは、正月の澄んだ空に凧を揚げて楽しんだ、昔の子どもたちの姿を感じることができます。
この「たこ」ですが、江戸時代には関西では「いか」「いかのぼり」と呼んでいた、ということです。名前の由来はどちらも凧が安定して上がるように付ける、紙を長く垂らしたもの(しっぽや足とも言うようです)を付けた姿がイカやタコに似ている事からそう呼ばれるようになったようです。
たこの歌
たこの歌 作詞・作曲:不詳
1
たこたこあがれ 風よくうけて
雲まであがれ 天まであがれ
2
絵だこに字だこ どちらもまけず
雲まであがれ 天まであがれ
3
あれあれさがる ひけひけ糸を
あれあれあがる はなすな糸を

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