池の鯉

童謡・唱歌

t f B! P L

曲名:池の鯉(いけのこい)
種類:文部省唱歌・尋常小学唱歌
作詞:武笠三(むかさ さん)
作曲:不詳(文部省唱歌)
初出:1911年(明治44年)

「池の鯉」は、池の中を泳ぐ鯉に「出て来い、出て来い」と呼びかける、短く親しみやすい唱歌です。子どもが身近な自然に目を向け、鯉の姿や動きを楽しみながら歌えるように作られています。

1911年(明治44年)5月8日に文部省から発行された『尋常小学唱歌 第一学年用』に掲載され、当時の小学校一年生の音楽教材として親しまれました。『尋常小学唱歌』の第一学年用には、「日の丸の旗」「鳩」「かたつむり」「牛若丸」などとともに収録されています。

歌詞は「出て来い、出て来い、池の鯉」と、池の鯉に直接呼びかける形になっており、幼い子どもにも覚えやすい簡潔な内容です。池の静かな水面と、その中を泳ぐ鯉を思い浮かべながら歌うことで、自然への親しみを育てる教材としての性格がうかがえます。

なお、作詞については武笠三の作品であることを示す資料がありますが、作曲者については明確な個人名が確認されておらず、一般に「文部省唱歌」とされています。

鯉はわが国では古くから食用としても一般に愛されてきました。きれいな模様の鯉は、「生きた宝石」、「泳ぐ芸術品」などとも呼ばれ、「錦鯉(にしきごい)」として今や世界中で愛されています。

錦鯉は今から200年ほど前に、新潟県の小千谷市から長岡市山古志地区にまたがる山間部で生み出された、とされています。

 池の鯉


池の鯉  作者不詳

1 
出て来い 出て来い 池の鯉
底の松藻の しげった中で
手のなる音を 聞いたら来い
聞いたら来い

2 
出て来い 出て来い 池の鯉
岸の柳の しだれた蔭へ
投げた焼麩が 見えたら来い
見えたら来い

QooQ