作者:文部省唱歌(作詞・作曲者ともに個人名は公表されていません)
発表年:1912年(明治45年/大正元年)
「たけがり」は、1912年(明治45年/大正元年)に発行された『尋常小学唱歌 第四学年用』に収められた文部省唱歌です。国立国会図書館の資料では、作詞・作曲ともに「小学校唱歌教科書編纂委員」とされており、特定の個人作家による作品ではなく、教科書編纂のために委員によって作られた唱歌であることが確認できます。
題名の「たけがり」は、山や林に入り、きのこなどを探して採る「茸狩(たけがり)」を意味します。秋の山野を舞台に、澄みわたる秋空の下で自然に親しむ情景が歌われています。冒頭は「秋の日の空 すみわたり」と始まり、秋らしい爽やかな季節感が印象的です。
明治時代から大正初期にかけての唱歌では、四季の自然や日本の風景を題材とした作品が数多く作られました。「たけがり」もその一つで、子どもたちに身近な自然の美しさや、秋の野山での楽しみを感じさせる歌です。
たけがり
たけがり 文部省唱歌
秋の日の 空すみわたり
風暖かに さてもよき日や
山遊びするに よき日や
友よ 来よ 手かごを持ちて
いざ 裏山にきのこたづねん
山深く 行きてたづねん
たどり行く 細路づたい
はや香ばしく きのこ匂えり
山風に きのこ香れり
うれし この松の根もとに
まづ見つけっ と高く呼ぶ声
やまびこに ひびく呼び声
いでや あの岩の小かげに
皆うちよりて えもの数えん
茸狩の いさをくらべん

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