作詞:野口雨情(のぐち うじょう)
作曲:藤井清水(ふじい きよみ)
作曲年:1922年(大正11年)
「信田の藪(しのだのやぶ)」は、童謡詩人・野口雨情が作詞し、作曲家・藤井清水が曲をつけた童謡です。研究資料では、藤井清水による作曲年は1922年(大正11年)11月30日とされています。
歌詞は「お背戸の お背戸の 赤蜻蛉……」と始まり、赤とんぼや狐の話など、子どもの身近な自然や昔話を思わせる情景が描かれています。野口雨情らしい、素朴でどこか幻想的な世界が感じられる作品です。
曲を作った藤井清水は、日本の伝統的な音感覚を生かした童謡を数多く残しました。「信田の藪」も、旋律に日本的な音階の特徴が見られ、素朴ながら味わい深い曲に仕上げられています。
野口雨情の詩は、子どもの世界を題材にしながらも、単なる明るく楽しい童謡だけではなく、自然の中にある不思議さや寂しさ、昔から伝わる物語の雰囲気を感じさせます。「信田の藪」もその一つで、赤とんぼの飛ぶ風景と狐の姿が重なり、どこか懐かしく幻想的な情景を浮かび上がらせます。
現在では「赤い靴」「七つの子」「十五夜お月さん」など、野口雨情の代表的な童謡に比べると知名度は高くありませんが、雨情と藤井清水の創作活動を知るうえで興味深い作品です。
信田の藪
歌
演奏
お背戸のお背戸の 赤蜻蛉
狐のお話し 聞かせましょう(聞かせましょう)
糸機七年 織りました
信田の狐は 親狐(親狐)
信田のお背戸の ふるさとで
子供にこがれた 親狐(親狐)
お背戸のお背戸の 赤蜻蛉
明日もお藪に 来てとまれ(来てとまれ)
背戸= 家の裏口、裏門。または 家の後ろの方、裏手。
信田の狐 とは
この歌詞では「信田の狐」のことを歌っていますが、その信田の狐とは何でしょう、以下に簡単に説明しておきます。
時は村上天皇の時代と言いますから、西暦946年から967年頃となります。摂津国東生郡の安倍野(大阪市阿倍野区)に住んでいた「安倍保名」が、信太(しのだ)の森で狩人に追われていた白狐を助けます。しかしその際にけがをして、帰る道中で動けなくなりました。
そこに助けられた白狐が「葛の葉」という女性となってきて、保名を介抱して家まで送りとどけます。そしていつしか二人は恋仲となり、一緒に暮らし「童子丸」という子供をもうけます。
しかし童子丸が5歳のとき、葛の葉の正体が保名に助けられた白狐であることが知れてしまい「恋しくば尋ね来て見よ 和泉なる信太の森のうらみ葛の葉」という句を残して、葛の葉は信太の森へと帰って行くのでした。
このメロディが大好きになりました、日本情緒豊かな優しい旋律が良いです。そこで作曲者について調べてみたので、Wikipedia より引用させていただきます。
藤井 清水(ふじい きよみ、1889年2月17日 - 1944年3月25日)
(出典元:Wikipedia 藤井清水)

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