作詞:佐伯孝夫(さえき たかお)
作曲:佐々木俊一(ささき しゅんいち)
歌:灰田勝彦(はいだ かつひこ)
発表:1942年(昭和17年)

「新雪」は、1942年(昭和17年)に発表された流行歌で、作詞を佐伯孝夫、作曲を佐々木俊一、歌唱を灰田勝彦が担当しました。藤澤桓夫の小説を原作とする大映映画『新雪』の主題歌として生まれた作品で、水島道太郎、月丘夢路と美鳩まりが主演、同名の主題歌を灰田勝彦が歌い、映画と共にヒットしました。

歌の冒頭では、「紫けむる新雪の峰」を仰ぎ見る情景が描かれます。雪に覆われた山々の清らかな姿を背景に、若者の希望や未来への憧れが伸びやかな言葉で歌われています。単に雪景色を描いた冬の歌ではなく、「新雪」という清らかな白さを、これから始まる若い人生の象徴として捉えているところが、この曲の大きな魅力です。

作曲の佐々木俊一は、明るく力強い旋律によって歌詞の持つ前向きな雰囲気を引き立てています。灰田勝彦の爽やかな歌声も曲調によく合い、戦時下に発表された作品でありながら、軍歌的な勇ましさとは異なる、健康的で希望に満ちた青春の歌として親しまれました。

歌詞の後半では、新雪の輝く峰を越えて「ゆこうよ元気で若人よ」と呼びかけます。厳しい時代の中でも未来へ向かって進もうとする若者の姿が描かれており、現在聴いても清々しさを感じさせます。

新  雪


作詞:佐伯 孝夫       作曲:佐々木 俊一
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