この歌は1941年(昭和16年)に発表された戦時歌謡でした。その戦時歌謡が今日まで歌い継がれているのは、2番からの歌詞を書き換えて戦時色をなくし、大衆に受け入れられるようにしたからです。いうまでもなく「河村 光陽」の曲によるところも大きいでしょう。
末尾に変更前(戦時歌謡)の歌詞を掲載しておきます。
船頭さん
うた
演奏
船頭さん 作詞:武内 俊子/作曲:河村 光陽
1
村の渡しの 船頭さんは
今年六十の お爺さん
年はとっても お船を漕ぐ時は
元気いっぱい 櫓がしなる
ソレ ギッチラギッチラ ギッチラコ
2
雨の降る日も 岸から岸へ
濡れて船漕ぐ お爺さん
今朝もかわいい 仔馬を二匹
向う牧場へ 乗せてった
ソレ ギッチラギッチラ ギッチラコ
3
川はきらきら さざなみ小波
渡すにこにこ お爺さん
みんなにこにこ ゆれゆれ渡る
どうも御苦労さんと いって渡る
ソレ ギッチラギッチラ ギッチラコ
(上記戦後改訂版)
(下記改訂前)
2
雨の降る日も 岸から岸へ
濡れて船漕ぐ お爺さん
今日も渡しで お馬が通る
あれは戦地へ 行くお馬
ソレ ギッチラギッチラ ギッチラコ
3
村の御用や お国の御用
みんな急ぎの 人ばかり
西へ東へ 船頭さんは
休むひまなく 船をこぐ
ソレ ギッチラギッチラ ギッチラコ
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