旅 愁

童謡・唱歌

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「旅愁(りょしゅう)」は、秋の夜に故郷を遠く離れた人が、故郷や家族を懐かしく思う心情を歌った、明治時代を代表する唱歌の一つです。

原曲は、アメリカの作曲家ジョン・ポンド・オードウェイ(John Pond Ordway)が作曲した「Dreaming of Home and Mother(夢見る故郷と母)」で、日本では明治40年(1907年)に『中等教育唱歌集』に掲載されました。日本語の歌詞は犬童球渓(いんどう きゅうけい)が作詞したものです。

歌詞では、「更け行く秋の夜」という静かな情景から始まり、秋風や雁の声を聞きながら、遠く離れた故郷を思う旅人の寂しさが描かれています。特に「夢路にたどる故郷の家路」という表現には、実際には帰ることのできない故郷へ、夢の中で心を向ける切ない思いが込められています。

「旅愁」の魅力は、外国曲をもとにしながらも、日本人の心に深く響く情緒豊かな歌として親しまれてきたことにあります。ゆったりとした旋律と哀愁を帯びた歌詞がよく調和し、秋の夜の静けさや、故郷を懐かしむ心を美しく表現しています。

現在でも、学校唱歌や合唱、独唱などで歌われる機会が多く、世代を超えて親しまれている名曲です。秋の夜、静かに「旅愁」に耳を傾けると、遠い故郷や大切な人を思う歌の情感が、より深く感じられることでしょう。

旅 愁


うた
                      


演奏
 旅愁   
作詞: 犬童 球渓
作曲: ジョン・P・オードウェイ

1 
更け行く秋の夜 旅の空の
わびしき思いに 一人悩む
恋しや故郷 懐かし父母
夢路にたどるは 故郷の家路
更け行く秋の夜 旅の空の
わびしき思いに 一人悩む

2 
窓うつ嵐に 夢も破れ
遥けき彼方に 心迷う
恋しや故郷 懐かし父母
思いに浮かぶは 杜の梢
窓うつ嵐に 夢も破れ
遥けき彼方に 心迷う

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