1921年(大正10年)に「枯れすすき」として作詞、作曲され、翌年に「船頭小唄」として発表される。その後、何人かの歌手によってレコード化され、映画にもなりました。またこの歌の流行中の1923年(大正12年)9月1日に「関東大震災」が起こっています。

昭和中頃には俳優・歌手の「森繁久彌」が彼独特の味のある歌い方でヒットしました。

船頭小唄


船頭小唄   作詞:野口 雨情/作曲:中山 晋平

1 
俺は河原の 枯れすすき
おなじお前も 枯れすすき
どうせ二人は この世では
花の咲かない 枯れすすき

2 
死ぬも生きるも ねえお前
水の流れに 何変わろ
俺もお前も 利根川の
船の船頭で 暮らそうよ

3 
枯れた真菰に 照らしてる
潮来出島の お月さん
わたしゃこれから 利根川の
船の船頭で 暮らすのよ

4 
なぜに冷たい 吹く風か
枯れたすすきの 二人ゆえ
熱い涙の 出たときは
汲んでおくれよ お月さん

5 
どうせ二人は この世では
花の咲かない 枯れすすき
水を枕に 利根川の
船の船頭で 暮らそうよ

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