1884年(明治17年)小学唱歌集にて発表されました。1番は紫式部が名作源氏物語を世に残したことを歌い、2番は清少納言が大雪の朝に中宮定子の問いかけに御簾を巻き上げて応えた才女ぶりを歌っています。
原曲はイギリスの女性作曲家「スコット」の「アニーローリー」です。
「アニー・ローリー(Annie Laurie)」は、スコットランドに伝わる美しい民謡です。原詩はスコットランドの詩人ウィリアム・ダグラスが18世紀に作ったものとされ、後にスコットランドの詩人ウィリアム・ダグラスが残した詩をもとに、アリシア・スコット夫人が歌詞を整え、広く歌われるようになりました。
曲は、愛する女性アニー・ローリーの美しさをたたえ、その人への深い愛情を歌ったものです。穏やかで哀愁を帯びた旋律には、スコットランドの民謡らしい素朴さと、どこか遠い昔を思わせる懐かしさがあります。
日本では明治時代に紹介され、「アニー・ローリー」の題名で親しまれてきました。また、「才女」という邦題で紹介されることもあります。学校唱歌として広く歌われた作品ではありませんが、外国曲として日本の音楽文化の中にも長く定着しています。
静かに流れる旋律と、愛する人を思う切ない心情が重なり合い、聴く人の心に深く残る歌曲です。スコットランドの自然や歴史を感じながら味わうと、いっそう趣のある一曲となります。
才 女(アニーローリー)
才 女(アニーローリー) 作詞:不詳/作曲:Alicia Scott
1
かきながせる 筆のあやに
そめしむらさき 世々あせず
ゆかりのいろ ことばのはな
たぐいもあらじ そのいさお
2
まきあげたる 小簾(おす)のひまに
君のこころも しら雪や
蘆山(ろざん)の峯 遺愛(いあい)のかね
めにみるごとき その風情(ふぜい)

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