旅 泊(燈台守)

童謡・唱歌

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作詞:大和田建樹(おおわだ たけき)
作曲:外国曲(イギリス曲)

「旅泊(りょはく)」は、明治22年(1889年)に発表された唱歌で、「鉄道唱歌」の作詞者としても知られる大和田建樹が詞を手がけました。曲は外国曲を用いています。資料によっては「イギリス曲」とされています。

歌詞は、夜の海辺で旅の途中に舟を泊め、波音を聞きながら一人静かに旅情を感じる情景を描いたものです。特に、唐代の詩人・張継(ちょうけい)の名詩「楓橋夜泊(ふうきょうやはく)」の世界を巧みに取り入れていることが知られています。西洋の旋律に、日本の古典文学・漢詩の情趣を重ね合わせたところに、この曲の大きな特徴があります。

「旅泊」としての曲は、その後、異なる歌詞で「助船」としても歌われ、昭和22年(1947年)には「勝 承夫」作詞による「灯台守」という題名で文部省の音楽教科書に掲載されました。同じ旋律が、時代によって異なる歌詞で受け継がれてきたことも、この曲の興味深いところです。

明治の人々が感じた旅の寂しさや夜の海の静けさを、美しい旋律と格調高い詞によって表現した「旅泊」。日本の唱歌が、西洋音楽を取り入れながら日本古来の文学的情趣を融合させていったことを示す、味わい深い作品です。

このメロディーは現在では1947年(昭和22年)に音楽教科書「五年生の音楽」に掲載された、勝 承夫の歌詞による「灯台守」としてよく知られていますが著作権保護期間中のために掲載を控えます。尚、同じメロディーで佐佐木信綱による「釣船」もあります。

旅 泊(燈台守)

旅 泊   作詞:大和田 建樹/イギリス民謡
1 
磯の火細りて 更くる夜半に
岩うつ波音 ひとり高し
かかれる友舟(ともぶね) ひとは寝たり
たれにか語らん 旅の心

2  
月影かくれて からす啼きぬ
年なす長夜も 明けに近し
起きよや舟人 遠方(おち)の山に
横雲なびきて 今日ものどか

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