作詞:久保田宵二(1899~1947)
作曲:本居長世(1885~1945)
発表年:不詳
「お城」は、作詞家・久保田宵二と作曲家・本居長世によって作られた童謡です。国立音楽大学付属図書館の童謡・唱歌索引にも、久保田宵二作詞、本居長世作曲の作品として収録されています。
歌詞では、「海のほとりの城」「山を背にした城」「苔の瓦の城」と、自然の中にたたずむ古い城の姿が描かれています。海辺では千鳥が鳴き、山からは小鳥が訪れ、苔むした城には昔話が残っている――という、静かでどこか懐かしい情景が印象的です。最後には、汽車の窓から見た城を「忘れられないお城」として心に残す場面が描かれています。
作詞者の「久保田宵二」は、岡山県出身の詩人・作詞家で、童謡から歌謡曲まで幅広い作品を手がけました。
作曲者の「本居長世」は、「十五夜お月さん」「赤い靴」「青い眼の人形」などで知られる童謡作曲家で、日本の童謡の発展に大きく貢献した人物です。
本居長世の作品には、自然や子どもの感情を大切にした繊細な旋律が多く、「お城」もまた、遠い昔を思わせる歌詞と穏やかな旋律によって、古い城を眺めたときの郷愁を感じさせる作品となっています。
お 城
お城 作詞:久保田 宵二/作曲:本居 長世
海のほとりの 城ゆえに
ちんちん千鳥も 鳴くでしょう
山を背にした 城ゆえ
山の小鳥も 来るでしょう
苔の瓦の 城ゆえに
昔話も あるでしょう
汽車の窓から 見たお城
忘れられない あのお城

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