作詞:石森延男(いしもり のぶお)
作曲:下総皖一(しもふさ かんいち)
発表年:1942年(昭和17年)
「野菊(のぎく)」は、1942年(昭和17年)に発表された文部省唱歌で、「石森延男」作詞、「下総皖一」作曲による作品です。文部省発行の国民学校初等科音楽の教科書『初等科音楽(一)』に掲載されました。
歌詞には、遠い山から吹いてくる小寒い風に揺れながら、薄紫色の花を咲かせる野菊の姿が描かれています。秋の日差しの中を飛ぶトンボを休ませる優しい花、そして霜が降りても負けずに野原や山に群れて咲く、たくましく明るい花として表現されています。
「野菊」というのは特定の一種類の植物の名前ではなく、野に咲くキク科の植物を広く指す呼び名です。歌詞にある「うすむらさき」という色から、ノコンギクやヨメナなどがイメージされることがあります。
作詞者の石森延男は、北海道生まれの児童文学者で、当時は文部省の教科書監修官を務めていました。『野菊』は、自然の中で静かに、しかし凛として咲く野菊の美しさを、簡潔で親しみやすい言葉で描いた作品です。
戦時下の1942年に発表された唱歌でありながら、戦いや勇ましさではなく、秋の野に咲く一輪の花の清らかさや優しさ、寒さに耐える生命力を歌っている点も、この曲の大きな魅力です。
野 菊
歌詞については、著作権保護期間中のために掲載を控えます。
石森 延男 1897年(明治30年) ~ 1987年(昭和62年)
児童文学者、国語教育学者、教科書編集者で、日本児童文学会初代会長を務めました。北海道出身で、東京高等師範学校を卒業しています。
下総皖一 1898年(明治31年) ~ 1962年(昭和37年)
埼玉県(現・加須市)生まれで、 作曲家・音楽教育者。
1920年、東京音楽学校(現東京芸術大学)卒業後、ドイツのベルリン芸術大学に留学。
1940年文部省教科書編集委員。
1956年東京芸術大学音楽学部長。
童謡・文部省唱歌を多く作曲したほか、小・中・高等学校の校歌作曲も手がけ、総作曲数は1000曲以上になります。
(参考資料:Wikipedia)

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