風(草川 信)

童謡・唱歌

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原詩:クリスティーナ・ロセッティ(1830年 - 1894年)
訳詞:西條八十(1892年- 1970年)
作曲:草川信(1893年 - 1948年)
日本での発表:1921年(大正10年)

「風」は、イギリスの詩人クリスティーナ・ロセッティの詩を、西條八十が訳し、草川信が曲を付けた美しい童謡です。日本では1921年(大正10年)に雑誌『赤い鳥』に掲載され、広く知られるようになりました。

原詩の題名は「Who Has Seen the Wind?(誰が風を見たでしょう)」で、ロセッティの詩集『Sing-Song』に収められています。目には見えない「風」を題材にしながら、木の葉や木立が揺れる様子を通して、そこに確かに存在する風の姿を感じさせる、簡潔で味わい深い詩です。

西條八十の訳詞は、「誰が風を見たでしょう」という印象的な問いかけから始まります。風そのものを見ることはできなくても、木の葉を震わせ、木立を揺らすことで、その存在を知ることができる――という詩の世界が、子どもにも分かりやすい美しい日本語で表現されています。

   風

訳詞:西條 八十     作曲:草川 信
訳詞は著作権保護期間中のため掲載しません。

作曲した草川信は、『夕焼け小焼け』『揺籃のうた』『どこかで春が』など、今も歌い継がれている数多くの童謡を残した作曲家です。「風」でも、穏やかで自然な旋律によって、西條八十の訳詞が描く静かな風の情景を見事に音楽化しています。

目に見えない風を、木の葉や木立の動きから感じ取るという発想は、自然の小さな変化に目を向けるロセッティの詩の魅力と、日本の童謡らしい繊細な感性が結びついたものといえるでしょう。 

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