夏の月

童謡・唱歌

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 1933年(昭和8年)「新訂尋常小学唱歌 第四学年用」に掲載されました。

夏の月


夏の月           文部省唱歌

1 
涼しい風に ゆらゆらと
波うつ広い 稲田の上に
いつの間に 浮出たか
まんまるい 夏の月
きれいな顔して にこにこと
空から私を ながめてる

2 
涼しい風に ゆらゆらと
ゆられる蚊帳の 中から見れば
いつの間に 出て来たか
また此所へ 夏の月
嬉しい顔して にこにこと
窓から私を のぞいてる


気持ちの良い歌詞と曲ですね。2番に出てくる「蚊帳(かや)」はご存知でしょうか。夏に昼寝をするときや夜に眠る時に、蚊の侵入を防ぐために目の粗い麻や木綿などの布で上部と四側面で寝床をすっぽりと覆う器具のことで、四隅を紐で吊って使います。

私の子供の頃はまだ使われていました、蚊帳の中で遊んで叱られた記憶があります。子供の私にとっては、あの中は何か不思議な空間で好きでしたね。

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