夏の月(文部省唱歌)

童謡・唱歌

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作詞:作者不詳(文部省唱歌)
作曲:作者不詳(文部省唱歌)
発表:1932年(昭和7年)12月10日

「夏の月」は、文部省が編纂した『新訂尋常小学唱歌 第四学年用』に掲載された文部省唱歌です。同教科書は昭和7年(1932年)12月10日に刊行され、「夏の月」はその中の一曲として発表されました。資料によっては、教科書の普及・発行時期から1933年(昭和8年)の作品として紹介されることもあります。

歌では、涼しい風に揺れる広い稲田の上に、いつの間にか浮かんだ「まんまるい夏の月」が描かれています。さらに、蚊帳の中から眺める月の姿も歌われ、夏の夜の静けさと涼やかな空気が感じられる作品です。

月を単に美しい自然として描くだけでなく、空からこちらを眺めたり、窓からのぞいたりする存在として親しみを込めて表現しているところに、この歌の特徴があります。素朴で穏やかな言葉と旋律によって、昔の日本の夏の夜の情景が目に浮かぶような唱歌となっています。

夏の月

夏の月           文部省唱歌

1 
涼しい風に ゆらゆらと
波うつ広い 稲田の上に
いつの間に 浮出たか
まんまるい 夏の月
きれいな顔して にこにこと
空から私を ながめてる

2 
涼しい風に ゆらゆらと
ゆられる蚊帳の 中から見れば
いつの間に 出て来たか
また此所へ 夏の月
嬉しい顔して にこにこと
窓から私を のぞいてる

気持ちの良い歌詞と曲ですね。2番に出てくる「蚊帳(かや)」はご存知でしょうか。夏に昼寝をするときや夜に眠る時に、蚊の侵入を防ぐために目の粗い麻や木綿などの布で上部と四側面で寝床をすっぽりと覆う器具のことで、四隅を紐で吊って使います。

私の子供の頃はまだ使われていました、蚊帳の中で遊んで叱られた記憶があります。子供の私にとっては、あの中は何か不思議な空間で好きでしたね。

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