毬と殿様

童謡・唱歌

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作詞:西條八十(さいじょう やそ)
作曲:中山晋平(なかやま しんぺい)
発表:1929年(昭和4年)

「毬と殿様」は、1929年(昭和4年)に発表された西條八十作詞、中山晋平作曲の童謡です。雑誌『コドモノクニ』の正月号に掲載され、手毬を題材にした親しみやすい物語と、軽快で弾むような旋律によって広く親しまれてきました。

歌は「てんてんてんまり てん手毬」という、手毬が弾む様子を思わせる印象的な言葉で始まります。手からそれた毬が垣根を越え、屋根を越えて表通りへ転がっていくと、そこには紀州の殿様の大名行列が現れます。毬は殿様の駕籠(かご)の屋根に乗り、そのまま東海道を旅して紀州へ向かい、最後には紀州名産のみかんになるという、ユーモラスで夢のある物語です。

この奇想天外な物語には、正月の子どもの遊びが発想のもとになっています。西條八十は、女の子が正月に遊ぶ手毬や羽根つき、東海道五十三次が描かれた双六、そして紀州のみかんなどを連想し、一つの毬が東海道を旅して最後にはみかんになるという童謡を作りました。

作曲を担当した中山晋平は、毬が弾むようなリズムを生かした親しみやすい旋律をつけています。歌詞の繰り返しや「ヤッコラサ」「なったげな」といった言葉も楽しい雰囲気を作り出し、子どもが歌ったり、手毬の動きをまねて遊んだりできる作品となっています。中山晋平の代表的な童謡の一つとして、現在も歌い継がれています。

毬と殿様


毬と殿様        作詞:西條 八十/作曲:中山 晋平
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