舞えや歌えや(文部省唱歌)

童謡・唱歌

t f B! P L
 作詞:小学校唱歌教科書編纂委員
作曲:不詳
発表年:1910年(明治43年)

「舞えや歌えや」は、文部省による唱歌教材として作られた作品で、1910年(明治43年)に刊行された『尋常小学読本唱歌』に収録されました。その後、1911年以降に整備・発行された『尋常小学唱歌(第五学年用)』にも収録されています。

歌い出しは「花に宿れる蝶は今眠りさめたり」で、春の朝、眠りから目覚めた蝶の姿を描きながら、明るく活動的な一日の始まりを表現しています。「舞へや歌へや」という題名のとおり、花や蝶の動きと人々の歌声を重ね、生命の躍動を感じさせる内容になっています。

この曲は、当時の唱歌に特徴的な、子どもたちに自然や季節を感じさせながら、明るく快活な気持ちを育てる教材としての性格を持っています。また、後年には「牧場の朝」「待宵草」「街の子」など、同じ歌い出しの旋律を用いた別の歌詞の例も確認されており、旋律がさまざまな教材や歌に利用されていたことが分かります。

なお、資料によっては「舞へや歌へや」と旧字体・歴史的仮名遣いで表記されています。現在は一般に「舞えや歌えや」と表記されます。

舞えや歌えや(文部省唱歌)

舞えや歌えや  文部省唱歌

1  
花に宿れる蝶は今 眠(ねむり)さめたり
舞えや舞えや 姿やさしく舞えや
舞えや舞えや たもと軽く舞えや
春風渡る広野は  汝(な)が楽しき庭ぞ
舞えや舞えや花に草に  蝶の遊ぶ時は今なり
舞えや舞えや 姿やさしく舞えや
舞えや舞えや たもと軽く舞えや

2     
葉陰(はかげ)に寝(い)ねし鳥は早(はや) ゆめも見あきつ
歌え歌え 心ゆたかに歌え
歌え歌え しらべ高く歌え
緑色そう林は 汝が楽しきにわぞ
歌へ歌へ枝に梢(こずえ)に 鳥の遊ぶ時は今なり
歌え歌え 心ゆたかに歌え
歌え歌え しらべ高く歌え

QooQ