ローレライ

童謡・唱歌

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ドイツのライン川に伝わる「ローレライ伝説」の歌で、そのメロディーの美しさから、日本でも有名な曲です。

ドイツの有名な詩人「ハインリヒ・ハイネ」のローレライ伝説を題材にした詩に、ドイツの作曲家「フリードリヒ・ジルヒャー」が曲を付けました。日本では、1909年(明治42年)発表の「女声唱歌」に掲載された近藤朔風の訳詞が広く知られています。

ローレライ


ローレライ   
訳詞:近藤 朔風
作曲:Friedrich Silcher

1   
なじかは知らねど 心わびて
昔の伝説(つたえ)は そぞろ身にしむ
寥(さび)しく暮れゆく ラインの流れ
入日に山々 あかく映ゆる

2   
美わし少女(おとめ)の 巖(いわ)に立ちて
黄金の櫛(くし)とり 髪のみだれを
ときつつ口ずさむ 歌の声の
神怪(くす)しき魔力(ちから)に 魂(たま)もまよう

3   
漕ぎゆく舟びと 歌に憧れ
岩根も見やらず 仰げばやがて
浪間(なみま)に沈むる ひとも舟も
神怪(くすし)き魔歌(まがうた) 歌うローレライ

神怪き(くすしき) ⇒ あやしき
そぞろ ⇒ 心がそちらに動いてゆくようす。気の落ち着かないようす。
巌頭(いわお) ⇒ 岩の上、岩の頂上

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