雲(文部省唱歌)

童謡・唱歌

t f B! P L

1912年(大正元年)「尋常小学唱歌・第四学年用」

雲の変化を歌った、小学生らしく明るく歌いやすいメロディーです。


雲(文部省唱歌)


雲             文部省唱歌

1  
朝日に燃ゆれば もみの絹
夕日に映ゆれば 錦にて
晴れたる空の 白無垢は
雨降る前に 墨染と
変わるぞ不思議 雲のいろ

2  
時には連なる 峯となり
時にはかさなる 波と見え
ある日は獣 鳥のはね
魚のうろこと 種種に
変わるぞ不思議 雲のさま

3  
遥けき山の端 遠き沖
しずかに休むと 見る中に
大空わたり 海を越え
あらしを起こし 雨をよび
変わるぞ不思議 雲のわざ

もみ(紅絹)
緋紅色に染めた平絹。江戸時代には紅花染を紅染(もみぞめ),職人を紅師(もみし)といったことからこの名がついたとされる。
(出典元:世界大百科事典)

QooQ