かぞえうた変奏曲 ( 本居長世)

ピアノ、バイオリン曲

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作曲:本居長世(もとおり ながよ)
発表・出版:1910年(明治43年)

「かぞえうた変奏曲」は、童謡作曲家として知られる本居長世が、日本に古くから伝わるわらべ歌「かぞえうた」を主題に作曲したピアノ独奏曲です。作品は「かぞへうたヴァリエーシォン」という題名でも記録されており、1910年(明治43年)9月に楽譜が出版されています。

「変奏曲」とは、ひとつの旋律をもとに、リズムや音型、伴奏、調性などを変化させながら展開していく音楽形式です。本作では、親しみやすい日本のわらべ歌を素材としながら、それをピアノ曲としてさまざまに発展させています。

本居長世は、後に「十五夜お月さん」「七つの子」などの童謡で広く知られるようになりますが、その創作の背景には、日本の伝統的な旋律やわらべ歌を大切にする姿勢がありました。「かぞえうた変奏曲」も、そうした本居長世の音楽観を知ることのできる作品の一つです。

日本の素朴なわらべ歌を西洋音楽の形式である「変奏曲」に取り入れた点にも、この作品の大きな特徴があります。日本の伝統的な音楽素材と近代的なピアノ音楽を結びつけた作品として、明治期の日本音楽史を考えるうえでも興味深い一曲です。

現在では、本作は日本人作曲家によるピアノ変奏曲を集めた楽譜集などにも収録されており、本居長世によるピアノ作品として演奏されています。

かぞえうた変奏曲 ( 本居長世)

本居 長世(1885年~ 1945年)
作曲家だが特に多数の童謡を作曲したことで知られる。

七つの子
青い眼の人形
赤い靴
十五夜お月さん
めえめえ児山羊
汽車ぽっぽ    等     

1902年東京音楽学校予科に入学。1908年に東京音楽学校本科を首席で卒業する。(同期には山田耕筰がいる)1910年には同校のピアノ科助教授となり、ピアニストを志すが、脳溢血の後遺症による右手指の障害で断念する。この時期の教え子に中山晋平や弘田龍太郎がいる。

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