幕末の歌人、橘 曙覧の「たのしみは」で始まる短歌が52首あり、信時潔がその中から6首を選び曲を付けたものです。
「橘 曙覧(たちばな あけみ)」
1812年(文化9年)~1868年( 慶応4年)は、幕末期の歌人、国学者で、平易な言葉で日常生活を詠んだ和歌で知られる。享年57で亡くなったのは明治に改元される10日前でした。
独楽吟(信時潔)
独楽吟 作詞:作曲/橘 曙覧:信時 潔
たのしみは
朝おきいでて 昨日(きのう)まで
無(なか)りし花の 咲ける見る時
たのしみは
百日(ももか)ひねれど 成らぬ歌の
ふとおもしろく 出(い)できぬる時
たのしみは
書(ふみ)よみ倦(うめ)る をりしもあれ
声知る人の 門(かど)たたく時
たのしみは
空暖かに うち晴し
春(はる)秋(あき)の日に 出(い)でありく時
たのしみは
心にうかぶ はかなごと
思いつづけて 煙草(たばこ)すうとき
たのしみは
とぼしきままに人集め
酒飲め物を 食えという時
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