風 (文部省唱歌)

童謡・唱歌

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昭和8年(1933年)新訂尋常小学唱歌 第六学年用

歌いやすく覚えやすいメロディーで、風を優しく歌っています。

風 (文部省唱歌)


風    文部省唱歌

1 
風よ風
そもいづちより いづち吹く
草の上 やぶの中
岡を過ぎ 谷を過ぎ
鹿も通わぬ 奥山こえて

2 
風よ風
そもいづちより いづち吹く
池の上 森の中
村を過ぎ 里を過ぎ
鳥も通わぬ 荒海こえて

3 
夜はふけぬ
燈(ともしび)消して ねに行けば
泣くがごと むせぶごと
戸をたたき まどをうつ
風やうらやむ 我が此のふしど

4 
夜は明けぬ
とく起出(おきい)でて 園(その)見れば
草はふし 木はたおれ
花は散り 実は落ちぬ
風や荒れけん 夜すがら此処に

いづち ⇒ どちら、どこ
ふしど ⇒ 寝るところ
ふし ⇒ 伏(臥)し=横になる、姿勢を低くする
すがら ⇒ その間ずっと(夜すがら=夜の間ずっと)

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