いちょう(文部省唱歌)

童謡・唱歌

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作詞:文部省唱歌
作曲:文部省唱歌
発表年:1933年(昭和8年)

「いちょう」は、1933年(昭和8年)に発行された『新訂尋常小学唱歌 第五学年用』に掲載された文部省唱歌です。資料によっては旧字体で「いてふ」と表記されています。国立教育研究所の教科書索引でも、第五学年の唱歌として「いちょう」が確認されています。

歌は、五月の朝、丘の上に立つ大きないちょうの木を題材にしています。若葉が茂る季節の清々しい風景を描きながら、堂々と枝を広げるいちょうの姿を通して、自然の美しさや生命力を感じさせる作品です。

いちょうは、春には鮮やかな緑の葉を茂らせ、秋には黄金色に色づくことで親しまれている樹木です。この歌では、とりわけ初夏のいちょうに目を向け、明るい日差しの中で輝く姿を描いています。子どもたちが身近な自然を観察し、その美しさを感じ取ることができるように作られた唱歌といえるでしょう。

また、昭和初期の小学校唱歌らしく、単に植物を描写するだけでなく、自然の中にある力強さや美しさを感じさせるところにも特徴があります。現在ではあまり歌われる機会が多くない作品ですが、当時の学校教育において、季節や自然に親しむための歌として重要な役割を果たしました。

なお、国立教育研究所の資料をもとにした新潟県立図書館の調査では、この曲の歌い出しは「五月の朝の丘の上」と確認されており、昭和7年発行の教科書に収録されたことも確認されています。

「いちょう」は、五月の明るい朝の風景と、丘の上に堂々と立ついちょうの姿を重ね合わせた、昭和初期の文部省唱歌の一つです。

いちょう(文部省唱歌)

 
いちょう 文部省唱歌


五月の朝の 丘の上
日の照りそえば 新緑の
梢さやけく いさぎよく
青天を摩す 大いちょう
王者に似たる 姿あり

2 
暮行く秋の 丘の上
風そよ吹けば 金色の
小鳥群れつつ 飛ぶごとく
落日に散る 大いちょう
四海を照らす 光あり 

さやけく ⇒ さわやか、あざやか 
四海   ⇒ 四方の海、世の中、世界

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