山田耕筰と北原白秋は1922年に雑誌『詩と音楽』を創刊するなど深い親交があり、多くの歌曲を共作しています。そのような関係の中から歌詞のみ1924年に「赤い鳥」で発表、曲を付けての発表は翌年でした。
耕筰は幼い頃に養子に出され、活版工場で勤労しながら夜学で学んでいました。自伝でこの時に工場でつらい目に遭うと、からたちの垣根まで逃げ出して泣いたと述懐しています。この歌は耕筰のこの思い出を白秋が詞にしたもの、ということです。
(参考資料:Wikipedia からたちの花)
からたちの花
うた
演奏
からたちの花 作詞:北原 白秋/作曲:山田 耕筰
からたちの花が咲いたよ
白い白い花が咲いたよ
からたちのとげはいたいよ
青い青い針のとげだよ
からたちは畑(はた)の垣根よ
いつもいつもとおる道だよ
からたちも秋はみのるよ
まろいまろい金のたまだよ
からたちのそばで泣いたよ
みんなみんなやさしかったよ
からたちの花が咲いたよ
白い白い花が咲いたよ
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