1913年(大正2年)「尋常小学唱歌(五)」に掲載されました。
宇多天皇に重用されて醍醐朝では右大臣にまで昇りつめたが、謀反を計画したとして大宰府へ左遷され現地で没した「菅原道真」を歌っています。
菅 公
菅公 文部省唱歌
1
日かげさえぎる むら雲に
干すよしもなき 濡れ衣を
身には著つれど 真心の
あらわれずして 止まめやと
神のまもりを 憑みつつ
配所に行きし 君あわれ
2
のちを契りし 梅が枝に
東風吹く春は かえれども
菊の節会の 後朝の
宴に侍りし 秋は来ず
御衣を日ごとに 拝しつつ
配所に果てし 君あわれ
1、2番の最後に出てくる「配所」とは、流罪によって流された場所のことです。
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