かえろかえろと

童謡・唱歌

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 1925年(大正14年)に発表されました。

この歌も「カエルが鳴くから帰ろ」の部分は知っていても、歌全体を知っている人は少ないでしょう。可愛らしい中にも夕方になって家に帰るときの寂しさと父母のもとに帰る安心感、そんなものが感じられる歌です。

かえろかえろと


かえろかえろと   
作詞:北原 白秋/作曲:山田 耕筰

1 
かえろかえろと なに見てかえる
寺の築地(ついじ)の 影を見い見いかえる
かえろがなくから かえろ

2 
かえろかえろと だれだれかえる
お手々ひきひき ぽっつりぽっつりかえる
かえろがなくから かえろ

3 
かえろかえろと なにしてかえる
ねぎのこぼうず たたきたたき かえる
かえろがなくから かえろ

4 
かえろかえろと どこまでかえる
あかい灯のつく 三丁さきまでかえる
かえろがなくから かえろ

築地(ついじ)⇒ 柱を立て、板を芯として両側を土で塗り固め、その屋根を瓦で葺いた塀のことで、お寺や大きな屋敷の塀などにみられた。

ねぎのこぼうず(葱の小坊主)⇒ ネギの先端にできる花序(花の集団)のこと。

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