作詞:板谷節子
作曲:橋本國彦
発表:1937年(昭和12年)
「母の歌」は、板谷節子の詞に橋本國彦が曲をつけた歌曲で、1937年(昭和12年)にNHKの「国民歌謡」として発表されました。初出の楽譜も同年7月に日本放送出版協会から刊行されており、放送を通して広く親しまれた作品です。
歌は「ごらんよ坊や あの海を」と、母親が幼い子どもに海や山、そして日の丸を見せながら語りかける形で進みます。海の雄大さ、雪をいただく山の美しさなど、自然の情景を背景に、わが子の健やかな成長を願う母の思いが描かれています。
橋本國彦は、東京音楽学校出身で、日本の近代音楽の発展に大きな役割を果たした作曲家です。この曲では、母親の穏やかな語りかけを感じさせる親しみやすい旋律が特徴となっています。
戦前の「国民歌謡」として生まれた作品ですが、母が子どもの成長を願うという中心的なテーマは時代を越えて理解しやすく、現在でも日本歌曲・愛唱歌の一つとして歌われています。
「母の歌」は、雄大な自然の風景と母の愛情を重ね合わせながら、幼い子どもの未来を見つめる歌です。静かな母子の語らいを思わせる温かさと、昭和初期の時代背景を併せ持った歌曲として、今日も歌い継がれています。
作詞の「板谷節子」さんについては調べても分からず、JASRACでもこの歌は管理していません。美しい歌詞なので掲載しようかとも考えましたが、著作権が生きている可能性もあるので控えます。
母の歌
作詞:板谷節子 作曲:橋本國彦

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