月夜愁曲

童謡・唱歌

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作詞:川路柳虹
作曲:草川信
発表年:不詳

「月夜愁曲」は、詩人・川路柳虹の詩に、童謡・唱歌の作曲家として知られる草川信が曲を付けた作品です。国立音楽大学付属図書館の「童謡・唱歌索引」にも、川路柳虹作詞・草川信作曲の作品として記録されています。

川路柳虹(1888~1959)は、近代日本の詩人として活躍し、自然や人間の心情を繊細に描いた作品を数多く残しました。一方、草川信(1893~1948)は、「どこかで春が」「ゆりかごのうた」などで知られる作曲家で、童謡をはじめとする日本の歌曲の発展に大きな役割を果たしました。草川信は川路柳虹の詩にも多く曲を付けています。

「月夜愁曲」という題名からも、月夜の静かな情景と、その夜に感じる寂しさや物思いが作品の中心にあることがうかがえます。「愁」という文字が示すように、単に美しい月夜を描くのではなく、夜の静けさの中に漂う人の心の寂寥感を音楽で表現した作品と考えられます。

草川信の歌曲作品には、川路柳虹の詩を用いたものが複数あり、詩の情緒を大切にしながら、歌として親しみやすい旋律へとまとめている点が特徴です。「月夜愁曲」も、詩と旋律が一体となって、月明かりの静けさと人の心の「愁い」を感じさせる作品として聴くことができます。

 月夜愁曲

月夜愁曲  作詞:川路 柳虹/ 作曲:草川 信

月白し 露に光りて
野の芒(すすき)わたる夕風
いづこにか 笛の音(ね)すなり
嘆けとて 歌うがごとく

亡き妹(いも)の 生きてありせば
良き声に唱(うた)い いでけむ
きよき月 隈(くま)なき空を
ながむれば 涙ぞうかぶ

大空を ひとり行く月
そのかげも 高くさみしき
わが妹は いづこの空を
今宵しも 旅してあらむ

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